コミュニケーションデザインについて
東京芸術祭ファームでは、国や文化等の異なるメンバーが集まる国際協働の現場において、その出自や立場に関わらず参加者全員が安心して創作に挑める環境を整えるため、企画の段階からコミュニケーションデザインチームがプログラム設計に関わっています。

2022年度コミュニケーションデザインチーム
Art Translators Collective
チーフ:田村かのこ
メンバー:山田カイル、水野響、春川ゆうき、森本優芽、植田悠

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取り組みの一部

東京芸術祭ファーム ラボ ガイドラインの導入、整備

差別やハラスメントなどの人権侵害の発生を防止するためのガイドラインを制定し、東京芸術祭ファーム ラボに関わるすべての人にその遵守をお願いしています。また、ガイドラインの内容は毎年見直し、より良いガイドラインの制定に努めています。

希望するジェンダー代名詞の確認、ジェンダーアイデンティティの尊重

ミスジェンダリング*を防ぐため、昨年から応募フォームには自分が使って欲しい代名詞(代名詞を希望しない場合には名前等)を記述式で書き込めるようにしています。創作期間中も、それぞれの代名詞を尊重するために、知識と意識の共有を徹底していきます。

*本人が自認するジェンダーと異なる取り扱いをする差別行為(例:見た目で性別を憶測して判断した人称代名詞や敬称を相手に用いる)

言語やコミュニケーションの多様性を尊重したアート・トランスレーション

アジアの国々からの参加者が集まる東京芸術祭ファーム内でのコミュニケーションには、共通語として「英語」が用いられますが、土地や文化により英語のあり方も多様です。コミュニケーションデザインチームは、それぞれの話す英語を尊重し、英語が流暢な人もそうでない人も対等に話せるような環境を設計し、言語の変換にとどまらない通訳・翻訳を行います。また、文化の違い等によりコミュニケーションの取り方も様々です。一つの文化マナー(たとえば日本の常識)に人々を従わせるのではなく、それぞれの持ち寄る観点からこの場に必要なコミュニケーションのあり方を探っていきます。

学習機会の提供

以上の取り組み等について、参加者が事前に必要な知識をつけるためのガイダンスやレクチャー、ワークショップを実施します。

公式サイトより)